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デジタルピッキングシステムで物流センターを最適化するには

物流センターでは、限られた人材でミスすることなく作業することが求められます。
しかし、人的ミスは作業員に注意を促すだけで、作業効率が最大化されるほど簡単に解決できるわけではありません。
そこで、自社が抱える問題に合わせてデジタルピッキングシステム(DPS)を導入して、物流センターを最適化する方法をご紹介します。

物流センターに求められる役割とは

現代における物流センターは、かつての倉庫としての役割以上のことが求められるようになっています。
一時的に荷物を保管しておくだけでなく、より早く出荷・納品ができるようにすることや、流通加工を可能にすることに加えて、コストの削減にも一役買うなど、様々な役割を求められています。
物流センターは、物流における中核と言える存在なのです。

物流全体の最適化・一元管理

物流センターが倉庫と大きく異なる点は、作業員や作業車両の出入りのしやすさと、保管以外の作業にも適応していることが挙げられます。
物流センターに保管されている荷物を、店舗ごとに仕分け作業を行うことはもちろんですが、生鮮食品を加工することができるなど、多くの機能を持たせることによって物流の一元管理を可能にしています。
物流センターに多くの機能が集約されているからこそ、センター内で物流の最適化が可能となるのです。

デジタルピッキングシステムで業務の効率化・生産性を向上

様々な機能が集まっている物流センターだからこそ、業務の効率化や生産性の向上は必須項目と言えます。
作業の高速化だけでなく、コスト削減も求められることから、物流センターにとって、デジタルピッキングシステムの導入は、大きなメリットをもたらしてくれるでしょう。

デジタルピッキングシステム導入のメリット

デジタルピッキングシステムは、物流センター内で行う仕分け作業を補助するためのツールです。
ピッキング自体は難しい作業ではないものの、商品知識やピッキング経験の浅い従業員が、慣れればすぐに効率よく作業できるというものでもありません。
また、細心の注意を払ってもミスに悩まされてしまうことが多い作業であるため、デジタルピッキングシステムの導入によって、ピッキング作業を簡略化することができ、作業効率が各段に改善されます。

1)人的ミス・クレームの削減

デジタルピッキングシステムを導入することによって、ピッキングするべき商品がどこにあるのかが一目でわかるようになります。
類似商品や紛らわしい品番などでもミス無く出荷することが可能となり、クレーム対応に追われる時間も短縮されます。
また、ミスが少なくなることによって、納品先である顧客からの信頼を得ることにも繋がるでしょう。

(2)従業員の負担軽減

物流センターの規模が大きくなれば、保管している荷物の種類も多くなるため、ピッキング作業を行う従業員の負担も増加することになります。
また、同じ作業員でも経験の度合いによって、作業効率が異なることから、ピッキング作業に対する負担も変わってきます。
しかし、デジタルピッキングシステムを導入することで倉庫内の配置を覚える必要がなくなり、経験の浅い従業員でもスムーズに作業を行うことが可能です。

(3)コスト削減

ピッキング作業が簡略化されるということは、少ない人数で今までと同じレベルの作業水準を維持できるということです。
従業員一人あたりがこなせる仕事量が増えることによって、人件費の削減を行うことができるでしょう。
また、ミスが少なくなることによって、商品の交換にかかるコストなども減らすことができます。

デジタルピッキングシステム導入の問題点

様々なメリットが期待できるデジタルピッキングシステムではありますが、もちろんデメリットもあります。

(1)カスタマイズが難しい

デジタルピッキングシステムは、表示機・バーコードリーダー・制御用PC・コントローラーなどの機器を組み合わせて使用します。
物流センターごとに抱えている問題は異なるため、自社に合わせたシステムを使うことが理想ですが、システムのカスタマイズは簡単な作業ではなく、システムトラブルが起こる可能性もあります。

(2)予算がとれない

デジタルピッキングシステムは、保管している荷物の種類が多くなればなるほど、必要となる表示機の数も多くなるため、導入コストもかかってきます。
規模が大きければ大きいほど、デジタルピッキングシステムを導入するための費用も大きくなり、予算の確保が難しいケースも考えられます。
長い目で見れば、トータル的にコストを抑えられる可能性は十分にあるものの、初期コストを確保できるかどうかが課題と言えます。

(3)システム運用のための人材確保

システムを導入することによって、ピッキング作業をする従業員の負担を減らすことはできます。
しかし、システムの運用を担当するスタッフが、新たに必要となってしまう可能性があります。
既存のスタッフを配置するか、あるいは専任のスタッフを新たに採用するか、いずれのケースでも人材コストを意識する必要があるでしょう。

デジタルピッキングシステム導入時の注意点

デジタルピッキングシステムを導入する際は、事前に現況を確認し、課題解決のためにどのようなシステムが望ましいのか、検討する必要があります。
ここでは、導入時に確認しておきたい4つのポイントをご紹介します。

1.業務上の課題を把握する

デジタルピッキングシステム自体は、仕分け作業の効率に役立つことは間違いありません。
しかし、現状で抱えている業務上の課題に合わせて、カスタマイズされたシステムを導入しなければ作業効率が改善されることはないでしょう。
なんとなく作業が効率化されることを期待するのではなく、どのような点を改善したいのか、課題を明確にした上で導入するシステムを検討してください。

2.目的・予算に合った機器とシステムを選ぶこと

デジタルピッキングシステムの導入は、規模に合わせて予算を確保する必要があります。
課題解決のために、目的と予算に応じて、最小限の費用で最大限の効果が得られるようなシステムの選定を行ってください。

3.設置場所の確保

デジタルピッキングシステムは、新たな機材の設置スペースが必要となるケースがあります。
現状で荷物が多く機材の設置スペースが確保できない状態であれば、センター内を整理して、設置スペースを確保しなければなりません。
また、システムを導入した後は、簡単に保管場所を変更することはできなくなるため、設置場所の検討を慎重に行うべきです。

4.機器トラブルが発生したときの対応

どれだけ高性能な機材であっても、100%トラブルがないとは言い切れません。
システムトラブルが発生した時に、どのような対応が必要となるかも考慮しておきましょう。
完全にシステムに頼り切ったピッキング作業をしてしまうと、トラブル発生時の対応が難しくなります。
トラブル時の対応を定期的に従業員と確認しておきましょう。

タカハタ電子のデジタルピッキングシステムの強み

当社のデジタルピッキングシステムは、お客様の問題解決に、以下のような対応を行っております。

◉ 物流改善に特化したシステム提案力

物流センターによって抱える様々な問題について、現状分析から課題抽出、改善プランのご提示といった一連のコンサルティングサービスと独創的なアイデアでお客様にとって最適なシステムの提案を行います。

◉ 自社国内工場に於ける一貫生産体制

当社のデジタルピッキングシステムは、保有する国内工場で、製作から組立まで一貫した体制で生産しています。

◉ 経験に培われた自社ソフト開発体制

表示機の使いやすさとともに、ピッキング作業の効率化を担うソフトウェアについても自社開発しています。

◉ 統合型サポート&サービス

当社ではデジタルピッキングシステムのトラブル対応として、全国24時間対応のヘルプデスクを設置しています。
また、昼夜を問わず動き続ける物流の業界において、日本国内に39拠点あるサービス網で全国どこでもサポートできる体制を整えています。

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