物流業界や倉庫業界における効率的なピッキング作業は、迅速な在庫管理とスムーズな物流プロセスの実現に欠かせません。
そこで、ピッキング作業へハンディターミナル導入することで、効率的なピッキング作業を実現する方法をご紹介します。
目次
ハンディターミナルとは何か?
ハンディターミナルは、現代のビジネスや物流業界で広く使用されている重要なツールです。この小型の携帯端末は、データ入力や情報の収集、通信などの機能を備えており、効率的な作業の実現に貢献しています。
また、ハンディターミナルは、倉庫や物流センター、小売業などで広く利用されており、在庫管理や商品の追跡、配送管理などさまざまな業務に活用されています。
ピッキング作業の課題とハンディターミナルの解決策
従来のピッキング作業には、さまざまな課題があります。課題を克服し、効率性や正確性の向上、さらに現場の作業プロセスを効果的に改善するために、ハンディターミナルの導入は有益な解決策のひとつです。
◆従来のピッキング作業の課題
従来のピッキング作業には以下のような課題が存在します。
これらの課題は、ハンディターミナルの導入や自動化技術の活用によって克服することができます。
◆ハンディターミナル導入のメリット
ハンディターミナルを導入することにより、次のようなメリットがあります。
●生産性の向上:作業者が在庫情報や製品の所在地を素早く確認でき、効率的なピッキング作業が可能となります。
●エラーの軽減:正確な情報が表示され、バーコードスキャン機能により作業者が間違った商品を選ぶリスクが低減します。
●在庫管理の向上:在庫情報がリアルタイムに更新され、欠品や在庫不足などの問題を迅速に把握し対処できます。
●トレース性の向上:バーコードスキャンにより製品の追跡が容易になり、品質管理やリコール時の対応がスムーズに行えます。
●データ収集と分析:作業データの収集と分析により、効率改善や品質管理のための意思決定がサポートされます。
ハンディターミナルの導入手順
ハンディターミナルをピッキング作業に導入する手順は、次のとおりです。
ハンディターミナルの導入は、作業環境やニーズによって異なります。導入前には、十分な計画と準備を行い、スムーズな導入を実現することが重要です。
ハンディターミナル導入時の注意点
ハンディターミナルは作業者が日常的に使用するツールであることから、使いやすさが求められます。導入前に作業者の意見やフィードバックを収集し、操作性やユーザーインターフェースの改善を行いましょう。
また、ハンディターミナルの使用方法や機能について、作業者に十分なトレーニングと教育を提供することも必要です。操作手順やバーコードスキャンの正確な方法、エラーハンドングなどについて、十分な理解を促すことで、より効率よく作業を行えるようになります。
そしてハンディターミナルの導入後は、作業効率やエラー率、在庫管理の改善などの指標をモニタリングし、問題点や改善の余地を把握します。定期的な評価とフィードバックを活用して、ハンディターミナルの効果を最大化するために、必要に応じて改善策を検討しましょう。
そのほか、日常業務で使用する中で起こるトラブルへの対応策も留意しておく必要があります。バッテリー交換やソフトウェアのアップデート、トラブルシューティングなど、ハンディターミナルの適切な管理とサポートが継続的に行われるようにします。
これらの注意点に留意することで、ハンディターミナルの導入をスムーズかつ効果的に行うことができます。
タカハタ電子が提供するハンディピッキング・ソリューション
タカハタ電子では、ハンディターミナルを活用したピッキングシステムの提案も可能です。
◆部品入出庫管理システム
ハンディターミナルを用いて、入庫検収や棚への入庫、払い出し、棚卸しを実現しております。

入庫検収の作業例

出庫作業例
◆タブレット及び仕分け表示器と連携したマルチオーダー仕分けシステム
ハンディターミナルにタブレットと表示器を連携させ、マルチオーダー仕分けを実現しています。
「タブレットマルチオーダーピッキングシステム」はこちらのカタログのダウンロードページからダウンロードください。

タブレットマルチカートの例

ラベルプリンターとも連携した例